大人の方が自覚された「愛着障害」について多くのご相談を頂いています。

「本音のキャリアカウンセリング」カウンセラー向井が、臨床経験上、認識している克服が難しい理由を10個挙げます。併せて乗り越え方も各項目で記しますので、ご覧ください。

Information

※このページでは問題を表す表現として一般的な「愛着障害」を使用します。なお、「愛着障害」は本来子ども向けの診断名のため、大人向けには「不安定型愛着スタイル」がより適切な表現です。克服が難しい理由は他にも挙げられますが、頻出するテーマに絞りました。

難しい理由1:目に見えない

 自分の内面の問題なので、気付きにくいという問題があります。  

 この問題への気づきにくさ・分かりにくさの大きな原因の一つです。
 逆に気づいて、何を得たいかを表現する、正確な知識を得て行動できると、克服に向け進みだせます。

難しい理由2:身体に溶け込んでいる

 長年の経験から身に付いた無意識レベルの「生き方のパターン」のため、ただ知っただけでは克服は難しいです。
 カウンセリング中も「頭では分かっているんですが・・・」というコメントを良く伺います。
 もちろん理解することは大切です。その上で、繰り返し体験して身体に馴染ませるのがコツです。

難しい理由3:体験したことが無い事は欲しいとも思えない

「ああ、こういう寒い日はラーメンが食べたいなぁ・・・」

「暑い!かき氷が美味いだろうなあ・・・!」

と思って料理を思い浮かべるシーン。

上のように思えるのは、実際に一度は食べてみたからこそ、思えるのです。

少なくとも、そのものの存在を実感をもって想像出来ないと、実感をもって欲しいと思えないでしょう。
逆に体験して心地よければ、自然と身体がそれを欲しますから、いい流れをつくれます。

難しい理由4:不安感を解消する「だけ」では足りない

 抱えている不安感を解消すれば克服できる訳ではありません。
 むしろ生きている以上、不安感はゼロにはなりません。 

 より良い人生を歩む為には「ほどよい不安感」とは共存する必要があります。

 「ほどよい不安感」と上手に共存するためには「安心感」が必要です。

 この「安心感を得る」を手に入れることこそが、克服のポイントです。 
 安心感を育む練習方法があります。
(詳細はカウンセリングでご説明します)練習を繰り返すことで、得ることが出来ます。

 ざっくり例えるならば、風邪を防ぐために「無菌状態の環境」は作れないので、「安心感」という免疫力で対抗できる身体を作るイメージでしょうか。

難しい理由5:親を悪く言いたくない・関係悪くしたくない

 一般的に子どもは、どんな親でもまずは「大事にしたい」と思うもの。
 大人になると親の苦労や言い分が理解できるため、自己説得して問題「無かった」ことにしがちです。

 親を裁かなくても、親の変化を期待しなくても、「愛着障害」克服に向け進むことは出来ます。
 親への評価・期待は一旦脇に置き、冷静に自己分析して、安心感を育む行動に注力できると良いでしょう。 

難しい理由6:親以外の大人から影響受けている場合

 愛着障害では親の影響が強調されがちですが、学校の先生や周囲の大人の影響を受けていることがあります。

 両親と比べると関わる時間が短いのであまり記憶にない場合、原因として自覚しにくいです。

 影響を自覚できないまま、生きにくさにつながる「生き方のパターン」を生み出してしまうのです。

 原因を無理に探究するよりは、「安心感を得る」に注力する方が確実です。
 安心感が得られた後、ふと思い出した時に当時の自分のつらさに気付いて自分で癒すという形で克服できると良いでしょう。
 

難しい理由7:極端な想い出が無い・失敗した経験がない

 いわゆるネグレクトや毒親のようなトラウマ的な経験がないケースでも愛着障害のお悩みは生まれます。
 本人の感受性と環境の相互作用で起こるので、本人が安心感を得られなければ愛着障害となり得ます。

 一例として、スポーツや勉強で本人の才能が幼くして開花した場合、成功が当たり前で失敗を経験しないまま大人になることがあります。大人たちも安心して本人を小さい大人の様に扱ってしまい、子どもの頃育むべき、「失敗しても、上手くいかなくてもありのままで存在して良い」という感覚を育めないケースもあります。
 
 不安感は少なかったが、安心感「も」なかった・・・。

 子どもは不安が無いだけでは足りず、どんな子であるか関わりなく与えられる安心感=愛が欲しいのです。

 このケースは表面上の気づきにくさから自覚しにくいですが、気づきを得られればトラウマの解消に注力しなくて済む分、安心感を育みやすいとも言えます。

難しい理由8:他の問題にすり替わりやすい

 人間関係、仕事の適性、やる気の枯渇や失敗の多発など、ほかの問題とすり替わりやすい傾向があります。

 そちらの問題解決にばかり目が行ってしまい、対処療法で頑張るが、実は問題の根源に「愛着障害がある」というケースも多いのです。

 これらの問題の克服プロセス自体を、愛着障害克服のプロセスと重ね合わせることで相乗効果でいい方向に向かう場合もあります。

難しい理由9:「よい行い」と結びついてしまう

 一人で頑張ることこそ立派な大人、他者の為に頑張れるのがスゴイなど、愛着障害を抱える人が陥りがちな傾向は、見方によれば社会的に良い面もあります。純粋に幸福を実感できる形で実践できていれば、問題ありません。

 しかし、それが自分の根源的なつらさを覆い隠すためになされている場合は注意が必要です。
 得られたスキルそのものは、せっかく努力して獲得したものですので引き続き大事にすればよいのです。
 安心感を獲得して、生きづらさを覆い隠すための苦労を徐々に減らしていきましょう。

難しい理由10:変わることが怖い

 人間には強力な「現状維持装置」があります。自分にとってつらい状況でも、変わることより変わらないことをつい選びがちです。
 これも無理なく変化させるコツがあります。

 一番のコツとしては、「少しずつ変化させる」「繰り返す」ことです。

 これを実践頂いたお客様は、良い手ごたえを実感されることが多いです。

まとめ:一歩ずつ進めば、克服できる

 大人の「愛着障害」の克服には、上記の様に複数の要因が絡み合っていることが多いです。

 しかし、10項目すべて、対策法もあるのです。ですので、順序だてて進めばこれらの要因を克服していくことが出来ます。 

「自分はこういう人間だから仕方ない」と諦める前に、お試しカウンセリングで相談してみてくださいね。

【関連記事のご紹介】

 「愛着障害」の克服方法を解説するページです。併せてご覧下さい。

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ステップ1 【気づく】
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ステップ2 【安全感の土台作り】
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ステップ3 【視野を拡げる体験】
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「愛着障害」の克服は、ご自身が問題に向き合う意欲が必要です。

大人の愛着障害は、正式な医療上の診断名ではありません。
お客様の感じる問題意識に対する一つの表現として使用しています。

名称に当てはまるかどうかではなく、お客様のお困りごと(事例性)がより良い方向に向かう事を主眼にしています。
当てはまるかどうかわからなくても、キャリアに関するお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。
なお、このサービスは医療行為ではありません。