
このページでは、「幸せな未来」のイメージを行動にしていく際のポイントをご紹介します。
「幸せな未来」を叶えてゆく方法の解説ページの内容をもとに説明します。未読の場合、先にご一読ください。
1.行動を止めてしまう理由と向き合う
自分の「幸せな未来」のイメージがドラマのシーンのようにイメージ出来たとします。「こうなればいいなあ」と良い気持ちが持てるイメージが持てたとすると、次はそこに向け、実際に行動することが必要です。未来から逆算して今何をすればいいか、を計画できれば最高です。実際は思いついた事を試してみる、レベルでも十分だと思います。
計画以上に大切なのは、「継続する事」。これが出来るためには、行動自体が楽しくやっていることで前向きな気持ちが得られることが大切です。そうはいっても、長続きしない・・・、という方も多いと思います。なぜ長続きしないのでしょうか。その理由を考えてみます。
- 未来に向けた行動のための時間が捻出できない。
- 方法が自分に合っていなかった。
- 目標達成まで行動を続けた経験が無く、続け方が分からない。
- 未来のイメージが変化し、行動に意味がなくなった。
- 行動する自信が無い、不安がある。(慎重に考えてしまう)
- 何となく、やる気が湧かない。
上から3つ目までが、技術的な問題となります。本やネットでやり方を学んだり、自分の周囲に自分の夢を叶えた経験がある人がいれば、方法を聴いてやり方を学べば改善していきます。一方、4番以降は自分の内面の問題となります。4番に関して、それまでの行動は一旦リセットとなりますが、新たにスタートすればいいと思います。
5番と6番については、自分の本音と向き合う必要があります。
「自分に自信がない」、と向き合うには?
自分に自信が無い、とよく利用者様から伺います。
自信には、2つの種類があることを説明します。

一つは「自分に能力がある」と思うこと。もう一つは、「自分には価値がある」と思うこと、です。
能力については、「できるか、できないか」で比較的分かりやすいと思いますが、自分の価値について、条件を付けないで自分で自分を認められるか、が大切です。
例えば、ある目的を成就させるため何かに挑戦したとします。結果、上手く行かず失敗する可能性もゼロではありません。その時には失敗でも、そこから学んで新たな道で目的を成就させることが出来たならば、失敗は成就させるための道のりとなります。ただここで、「失敗した自分」を自分で認めたくない、と考えてしまうと「失敗した自分」という存在を認めることが出来ず、その結果、将来失敗の可能性がある行動も出来ない、ということになりかねません。
「完璧でないといけない」と、根を詰めて仕事をしてしまい疲弊している方も、「失敗が怖い」というのが原因出る場合が多いようです。(無論、純粋に完璧を求めるのが好きな方もいらっしゃいます。)
幸せは、自分の中の主観で決まります。自分自身を認めることが出来るかも、主観で決まるのです。
この辺りは、先人たちの伝記や様々なプロジェクトが成功するまでの物語を読んだり、信頼できる方に相談してみると色々気づきのヒントがあるのではないかと思います。ある瞬間の失敗をどう乗り越えられるかは、一人一人方法や考え方が違うところでもあり興味深いところです。
この点を意識して見直す事が出来る方は是非実践頂きたいのですが、今一つ自信が湧かない、不安がぬぐえない場合、これまでの人生で育んできた信念(ビリーフ)や、無意識レベルに沈んでいる辛い出来事(トラウマ)が原因となっている場合もあります。この問題について「私の進路を見つける商店」では直接解決のお手伝いはできませんが、これらの問題を専門とするセラピストの先生にお繋ぎすることが出来ますので、必要な場合逐次ご案内します。(強要はしませんのでご安心ください。)
自分の本音を知っている人は?
「幸せな未来」のイメージは湧いているけど何となく行動する意欲が湧かない。
この場合、そのイメージの中に、自分の本音とは異なる何らかの義務感なり、他者から受けた影響などが混ざってしまっている可能性もあります。
ここで、やる気を引き出す3要素をご説明します。人はどのような要素があるとやる気が湧くかを解説した表です。

関係性・有能感という他者との交流でやる気が湧く、という内容に納得される方も多いと思います。
「自律性」という項目にご注目ください。「自分の目的地と行く手段を自ら選べ行動できる」とあります。
この目的地と行く手段が本当に自分の本音に基づいたものか、というのがポイントになります。
先ほど挙げた、他者の価値観や常識、キャリアについて言うと「この年代になったらこれが出来ていないと・・・」というある種のモデルケース通りに生きることが、その人の幸せを保証する、というような風潮が見受けられます。無論それで幸せに感じられる方はそれでいいのですが、そこに価値を感じない人まで無理にそう行動する、生きなければ幸せになれない、と思いこむでしまうと、自律性を損ねる結果になります。
いわゆる「大人としての常識」を理解し、それを実践している人の事を理解することは大切です。その上で、そうしない選択をする自由(と付随する責任)を持って進路選択をすることが、本音の進路選択、となります。
では、その本音はどうやって探ればいいか?
結論から申し上げますと、「自分の心の中の子どもの頃の自分」に尋ねてみるのが大切です。
子どもの頃の自分は、まだ経験や知識といった「物事を見るフィルター」が無かったころです。
フィルターとは、サングラスのようなものをイメージして頂くといいと思います。眩しさをさえぎるためフィルターをかけるのは有効ですが、「光のありのまま」を見ることには、なりません。
もし、何となく自分の未来に対してやる気が出ないという場合、その頃の自分が何が好きだったか、どんなことが得意だったのか、ということを振り返り、大人の自分と子供時代の自分(大体小学校3年生頃に自我が確立すると言われています。)と対話してみると新たな気づきが得られるかもしれません。
「本音のキャリアカウンセリング」では、子どもの頃の自分との対話も織り込みつつ本音をベースにした、「幸せな未来」づくりをお手伝いしています。
このページでは問題の参考にしていただく為、分かりやすさを優先しました。より専門的な解説をご希望の場合、セッションの中で直接お尋ね頂くか、関連書籍をご確認下さい。