転職すると働きやすくなりますか?

転職が働きやすさに直結するケースと、しないケースがあります。

その方にとって仕事に求めるものが何かによって決まる、と思います。

待遇や環境面だけを基準にすると、不満点は解消してもそれが仕事へのやる気には繋がらないケースもあります。待遇や環境面などは「衛生要因」といって、必要な水準まで満たされないと不満を感じるものです。これを快適に働けるよう整える必要はありますが、仕事へのやりがい・満足感といった「動機付け要因」とは関連しません。

趣味や家庭生活などの私生活の面で生き甲斐・やりがいを十分感じているので、仕事には多くを求めない、という場合は、待遇や環境面の改善が働きやすさに直結するかもしれません。

今の職場を決めた時と現在とでご自身の価値観が変わってきた場合、今の価値観を基準に転職活動をすると、やりがい・働き甲斐が今より感じられるようになって、そこが働きやすさの実感に繋がる可能性は高いです。

ただし、夜更かしや徹夜が超苦手な人が、いくらやりがい・生き甲斐がある職場でも、深夜労働に頻繁に従事するのは辛いはずです。やりがい・生き甲斐視点で転職活動する場合も、待遇や環境面などで外せない所は先に基準を決めておきましょう。