
① 頑張っているのに、なぜか苦しい
- ちゃんとやろうとしている
- 人に迷惑をかけないように気をつけている
- 自分なりに努力している

それなのに、
- 嫌なことを考えたくないのに、頭から離れない
- 「もしかしたらこうなるかも」と不安な未来を考えてしまう
- 予定が狂うと、急に焦って実力が出なくなる
- 人と会ったあと、どっと疲れて動けなくなる
- 休みの日は、ただ体を休めるだけで精一杯
こうした状態に、心当たりはないでしょうか。

② 多くの方が「正しい」と思っていること
お話を伺っていると、ある共通点があります。
それは、
「感情は抑えるもの」という前提です。
- イライラしてはいけない
- 不安になってはいけない
- 落ち込むのは弱いこと
こうした考え方は、とてもまじめで責任感のある方ほど
自然と身についていくことが多いです。

③ でも、その前提が苦しさを長引かせていることがあります
実際にカウンセリングの中で、
こんな言葉をいただくことがあります。
「感情って、我慢して押さえなくてもいいんですね」
「感情を抑えるのが大人だと思っていました」
これは特別なことではなく、
これまで頑張ってこられた方ほど、
同じように感じておられることが多いです。

④ 感情を抑えようとすると、起きやすいこと
感情を抑えることが当たり前になると、
無意識のうちにこうした状態が起こりやすくなります。
- 人からの評価が気になりすぎる
- 失敗を強く怖れてしまう(完ぺき主義)
- 正解を探し続けて動きづらくなる
- 小さなミスで大きく落ち込む
- 他人にも厳しくなってしまう
- 楽しそうな人にイライラしてしまう
- 自分を責めることが増える
どれも性格の問題のように見えますが、
感情が動くことを、どこかで避けようとしている状態
とも言えます。
⑤ その反応は「自然なもの」です
ここで一つ大切なことがあります。
こうした反応は、
おかしいことでも、弱いからでもありません
不安になったり、落ち込んだり、揺れ動くこと自体は、
身体の反応としてとても自然なものです。
ただ、
- その感情を否定する
- 出てこないように抑え込む
という関わり方が続くと、
結果として苦しさが長く続いてしまいます。
⑥ 大切なのは「抑えること」ではなく「扱い方」
感情は、なくすものでも、押さえ込むものでもありません。
感情は“対話しながら共存していくもの”です
ポジティブな気持ちは受け入れられても、
ネガティブな気持ちは否定してしまう方は少なくありません。
ですが、
ネガティブな気持ちも含めて、
「今、自分の中にこういう気持ちがあるんだな」と
そのまま認めてあげることが大切です。
カウンセリングの中でも、
「私の中にも“ネガティブな声”が出てくることはありますよ」
とお伝えすることがあります。
それを無くそうとするのではなく、
「そう感じている自分もいる」と受け止めていくイメージです。

⑦ 「心の器」という考え方
ここで一つの見方として、
「心の器」という考え方があります。
感情が揺れやすいとき、
「自分が弱い」と感じてしまうことがありますが、
そうではなく、
受け止める器が、今は少し小さくなっている状態
と捉えることもできます。

⑧ 変化はゆっくり起こります
この器は、
- いきなり大きくなるものではなく
- 少しずつ広がっていきます
最初は「そういう考え方もあるのか」と
頭で理解するところから始まり、
少しずつ、必要なときに自然とできるようになっていきます。

⑨ 最後に
もし、
- 頑張っているのに苦しい
- 自分を責めてしまう
- 感情の扱い方に戸惑う
そう感じている場合は、
「感情を抑える」という前提を、
一度見直してみることが助けになるかもしれません。
まずは気づくだけでも十分です。
ご自分の無理のないペースで、感情への向き合い方を整えて行きましょう。

